一般的に救命胴衣のことをライフジャケットと呼んでいますが、一口に救命胴衣と言っても用途や使用の条件によって選ぶ救命胴衣が異なります。簡単に言うと国土交通省の型式承認を得た救命胴衣は、以下の4つに分けられます。
*総d数とは船舶の場合、容積dのことです。
救命胴衣
(20d以上の一般船舶用) |
主に旅客船やタンカーなどに搭載され、緊急避難の際に使用されます。普段は、格納庫などに保管されています。この救命胴衣は国際条約に基づき、技術基準が定められ、また船舶への搭載が義務付けられています。 |
小型船舶用 救命胴衣 |
総d数20d未満の船舶(動力船に限る)及び総d数は20dを超えるが全長が24m未満のレジャー船用。特に子供用は体重別で区分が3種類に分かれています。(小型船舶用救命胴衣のページをご参照ください。) |
作業用救命衣 |
一般船(20d以上の船舶)の船上作業(漁労作業・清掃他)の際、必ず着用しなければならない救命胴衣です。 |
小型船舶用 浮力補助具 |
総d数20d未満の船舶(動力船に限る)及び総d数は20dを超えるけれど全長が24m未満のレジャー船で航行区域が平水で、且つ浮沈構造となっており、操縦者が落水した際、自動的にエンジンが切れる船舶。水上オートバイ等がこれに当てはまります。(旅客船には当てはまりません。) |
平成15年、国の定めた船の”安全規則”の改正により、船の長さが3m未満で、1.5キロワット(2馬力)未満のエンジンまたは、エレクトリックモーターが付くボートなら、免許がなくても乗れるようになり、船舶検査も要らないことになりました。これによりモーターボートやヨットに乗る人も増えました。
その反面、免許を取得する際に教えられる最低限の海の交通ルールを知らないまま船に乗る人が増え、事故やトラブルに巻き込まれることが多くなる可能性があります。
また、天候や海・湖の状況を考えずに無理に出航をすることにより、悲惨な事故が起こる場合が多々あります。
免許の要らないミニボートではライフジャケットを着用する義務はありませんが、
ライフジャケットを着用せずに落水した場合の死亡する確率は50%以上と言われています。
「自分だけは大丈夫!」ということは決してありません。万一に備えて、船舶に乗る際は必ずご自身そして同乗者の方にもライフジャケット着用をお願いします。